初桜

 

 

三月の寒さが一息つくように朝から暖かい一日だった。

天道いずもは門前を竹箒で掃きながら、薄っすらと額にかいた汗を拭う。

 

「天道さん、おはようございます」

「おはようございます。いつも配達ご苦労様」

 

 

竹箒の柄を腕の間に挟んで、いずもは両手を広げて真新しい牛乳をそのまま受け取ろうとした。

牛乳配達の若い男性は頬を染めながら、抱えた牛乳をいずもに渡す。

 

「あ、あの、今日はとても暖かいですね」

「ええ、本当に。お掃除してたら汗かいちゃうくらい」

 

 

屈託のない柔らかい笑顔が美しい。

門前の掃除を日課としている美しい彼女とこうしてただ一言でも会話を交わす事は、彼にとって日々の辛さを忘れさせてくれる一瞬の至福だった。

 

「おーい、かあさん」

「あ、はーい」

 

 

ガラガラと引き戸の音が聞こえて、正面の玄関から歩いてくる長身の男性。

その姿にぎくりとして彼は身を固める。

 

「あ、牛乳屋さんか。いつもご苦労様」

「あ、いえ、こ、こちらこそいつもご贔屓に!毎度ありがとうございます!」

 

天道家の主人であるらしい早雲に深々と頭を下げると、止めていた配達用の自転車に慌てて飛び乗って立ち去る。

特にやましいことはしていないのにやましい思いに駆られている自分を少し情けなく思いながら、彼は次の配達先へとペダルを漕いだ。

 

「もうすぐ早乙女くん親子が着くかもしれんから、急で悪いが一応朝食から二人分追加してくれるか」

 

言いながら早雲はいずもの抱えていた牛乳を代わりに受け取る。

 

「ありがとうございます」

 

妻の嬉しそうな笑顔を見た早雲がほんのりと頬を染める。

 

「いや・・・うん」

「もう準備はしてありますから。ご飯も多めに炊いてます」

「そうだったか。流石だね」

 

「ねえあなた」

 

「ん?」

 

「見て。初桜」

 

視線を辿って行くと庭先に咲くソメイヨシノの枝先がある。

そこには確かに、ひとつだけ蕾を抜け出して開く花があった。

 

「この暖かさに気が急いたのかもしれんね」

 

まるで人の事を話すように言う、早雲の温かさが好きだ。

いずもは「本当ね」と呟いて微笑んだ。

 

 

 

「とうちゃん、おれ学校なんて行きたくねーよ」

「そういう訳にはいかんのだ乱馬よ」

 

東京都内の端の方にある住宅街の小道を、まだ幼い乱馬と父の玄馬は旅支度の様々を詰め込んだリュックサックを背負い並んで歩いている。

この四月から乱馬は学校とやらに行かなければいけなくなったらしい。

 

けれど物心ついた時から父と格闘修行の旅をしてきた乱馬にとっては、学校というものは得体の知れない代物だ。

 

「それにな、これから世話になる天道家には同じ流儀の道場もあるぞ」

「なんだ?りゅうぎって」

「うーむ、仲間みたいなものと言ったらよいかな。そこでわし以外の者からも格闘の手ほどきを受けてみたらどうだ?」

 

「ふーん・・・でも強い人いんのかよ?おれより弱っちい相手なんてごめんだぜ」

「今師範として居る人はなかなからしいぞ」

「へえー、なんて人だ?」

 

「確か・・・確か『あずまかぜ』とか言ったかな」

「『あずまかぜ』?なにそれ?みょうじ?」

「知らん。天道くんからの手紙にそう書いてあった」

「あずまかぜ・・・なんかへんな名前だなー」

 

その時点で強さは期待できそうもないな、と乱馬は思う。

 

「とにかく乱馬よ。今はお前に学校は必要だ」

「・・・・・・」

「そしてわしには上手い飯と酒と息抜きが必要だ。父の子を思う愛をしっかり受け取れい!」

 

「・・・おい、とーちゃん。おれに必要よりそっちのが多くねえか?」

 

そろそろ息子にも猜疑心が出てきたか。

玄馬は息子の成長を喜ばしく思う反面舌打ちをする。

もう今までのようには騙し放題騙されてはくれなそうだ。

 

 

 

 

「きみが乱馬くんね。いらっしゃい」

 

玄関先でにこやかに迎えてくれた綺麗な大人の女性に、乱馬は気後れをする。

そもそも物心ついた時からこれまで、ほぼ父親と二人きりで修行に身を投じていたのだ。

女性という存在そのものに慣れてはいない。

 

 

「みんな~、早乙女さん親子が到着しましたよ~」

 

綺麗に整えられた柔らかそうな短い髪をしたエプロン姿のその人は、朗らかな優しい声で

家の奥に向かって声を掛ける。

 

それをきっかけにしてどたどた、ぱたぱたと廊下に足音が響いてきた。

 

 

「おお、早乙女くん!!久しぶりだね」

「天道くん!すっかりおじさんになっちゃって」

 

「年下の男の子なのね・・・」

「お父さんのおともだちってはぶり悪そうね」

 

玄関に一気に人口密度が高まって、乱馬は酸欠を起こしそうになる。

賑やかな空気に押し流されるように、二人は居間に通された。

 

 

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それがあかねと初めて出会った日でもあり、母親という存在がこの世に実在するのだと知った日でもあった。

 

あかねを一目見た時、道着を着ていたせいと髪が短かったせいもあって、一瞬顔立ちの綺麗な同じ年頃の男の子ではないかと見間違った。

 

一番末の娘だと聞いて、乱馬は「なんだ女の子か」と安心する。

もし同じ性であったら自分より綺麗な顔立ちの男の子が目の前に居るという事を認めなければならないからだ。

常に父との勝負の勝ち負けの中で揉まれてきた乱馬は、幼い頃から既に、あらゆる事において負けず嫌いだった。

 

互いの家族の紹介が済んで、三姉妹の母であるという玄関口で迎えてくれたいずもが、朝食の支度を整えているらしい間に、そのあかねという子が朗らかに話しかけてきた。

 

 

「ねえきみも、武道やってるんでしょう?」

「う、うん」

 

同じく乱馬も道着を着ていたので直ぐに仲間と認識したらしいあかねは、特に自分に対する警戒心もなさそうだ。

 

「うち道場があるんだけど、先生もいるし一緒にいく?」

 

さっきとーちゃんが言ってた『あずまかぜ』の事か。

なかなかの強さだと聞いたし、手合わせしてみたい。

 

乱馬がこくりと頷くと、あかねはにこりと柔らかく表情を崩した。

 

 

「あたしあかね」

「お、おれは・・・乱馬」

 

 

やっぱり女の子なんだ。

名前ではなくて表情の柔らかさで理解した。

それは何か柔らかいもので身体をすっぽり包まれた時の心地良さに似ていた。

 

 

三月だというのに、その日はとても暖かくて。

道場へ向かう渡り廊下をあかねと二人並んで歩くと、ほぼ同じ背丈のあかねの向こう側に蕾を膨らませている桜が見えた。

 

 

 

グラウンドの中心のトラックでは、同じクラスの女子たちが400m走をしている。

その中にはあかねの姿もあって息も乱さずに疾走していた。

 

同じクラスになったばかりの級友のヒロシと大介は、鉄棒の演技に呼ばれるまでの間、まるでかぶりつくようにあかねの走る姿を目で追っている。

 

「おめーら・・・鼻の下伸びてっぞ」

 

呆れたように咎めたのに二人はまるでその事が気にならない様子で、そのまま視線はあかねを追い続けていた。

 

「早乙女~・・・お前はいいよなー。常にあの天道あかねの隣独占してんだからよー」

「ほんとだよなー。おれだって幼馴染だったら今頃なー」

「しかもお前昔、天道あかねと一緒に住んでたんだろ?」

「な!マジかよ!?お前うらやま・・・!!」

 

「い、一緒に住んでたっつっても子供の頃だ。しかも一時期な」

 

この下りは大体、同じクラスになった男子とは毎年恒例のような会話だ。

 

「で、お前らの関係って実際どうなんだよ?」

 

ぐいっと首を絞めるように腕で乱馬の首を嵌めて、ヒロシは乱馬を見下ろした。

 

「・・・なにがだよ」

 

それでもびくともしない乱馬が憎らしくてヒロシは大袈裟にうりゃうりゃっと身じろぐ。

 

「そらお前っ決まってんだろ!どこまで行ってんだって訊いてんだよ?」

「どこも行ってねえよ」

 

素っ気ない返事にやはり二人の事に興味津々の大介が突っ込んだ。

 

「出かけた出かけねえの話じゃねーだろっ」

 

そんなの分かってる。だけど同じようなものだ。

どっちにしたって進んでいる訳じゃない。

自分たちはどこにも行っていないで正解なのだ。

 

あかねはそんな話をされているだなんて事も、自分がそんなにも男子からかぶりつきで眺められているという事も、気が付かずにしなやかに走り続けていた。

 

ひとつに纏めた長い髪が尾を引くようにさらりと空を透かして流れている。

 

 

 

 

 

あかねがある時から急激に女性らしさを纏って行くのをただ戸惑いながら見ていた乱馬にとって、幼馴染であるだけの関係はとても不安定だった。

 

幼さも残したまま、髪の長さと比例するように大人びていく彼女の隣で自分だけは子どもの頃と変わらず、置いて行かれてしまうような気がして、追いつこうと必死で。

 

どこまで成長すれば、どこまで強くなれば、あかねに自分を男として見てもらえるのだろう?

そしていつから自分はそんな風に想いながらあかねの隣に居たんだろう。

 

 

正直、あかねに言い寄るそこら辺の同年代の男どもなどは、はなから眼中になかった。

彼らの行動は腕力さえあれば抑えられる事も分かっていたからだ。

 

 

乱馬の追いかける先にあるのはあかねの背中の向こうにある、もっと強くて深い存在。

 

 

 

『あずまかぜ』と思っていたその人が『おの とうふう』という人だと知ったのは、初めて天道家を訪れた日。

 

道場で背筋を伸ばしてすっと正座している姿は確かに格好良くて、男の乱馬でも見惚れそうになる程だった。

 

「とうふう先生、おはようございますっ」

 

幼いなりにあかねは道場に入る前にしっかり一礼してから足を踏み入れたので、乱馬も真似をして無言で一礼してから道場に入った。

 

「やああかねちゃん、おはよう」

 

その声は明るさと柔らかさがあって、到底武道の達人という風には感じられなかった。

けれどその考えは、最初の手合わせで簡単にひっくり返される。

 

「きみが早雲さんのご友人の息子さんだね」

「早乙女乱馬だ」

 

「乱馬くんか」

「あの・・・『あずまかぜ』っていう人は今日は居ないのか?」

「あずまかぜ・・・?」

 

東風とあかねはしばらく戸惑っているようだった。

 

「ああ、ぼくのことか。ぼくは東の風と書いて『とうふう』って読むんだけど、『あずまかぜ』とも読めるね」

 

「じゃあ先生がここで一番強い人か」

「それはどうだろうな。早雲さんもああ見えてかなりの達人だよ」

 

「とにかくおれはここで一番強い人に手合わせして欲しいんだ」

「とうふう先生ならすっごい強いんだからっ!ね!せんせ!」

 

そこであかねが初めて口を挟んだ。

まるで乱馬が負かされるのが当然のように。

その雰囲気に乱馬がかっと燃え上がる。

 

「じゃあ手合わせお願いします」

「よろしくお願いします」

 

東風はそこですっと立ち上がる。

その重心には一部のブレもない。

 

一瞬のその動きだけで自分が思っていたよりも遥かに東風が出来そうだと悟った乱馬は、構えの体勢をさらに低くして東風との組み手に対しての勝ち筋を見出そうとした。

 

 

 

 

「乱馬くん、動きが、また格段に、良くなったね」

 

東風は乱馬の攻撃を擦れ擦れの位置でかわしながら、褒めてくる。

という事はまだ東風にそれだけの余裕があるという事だ。

 

「先生っ!喋る余裕あんなら打ってこいよっ!」

 

乱馬が思い切り放った足蹴りをやはり東風はぎりぎりでかわして、返事の代わりににやりと笑った。

 

その東風の笑顔が、余計に乱馬の闘志に火を点ける。

あの頃は遥かに背の高かった東風との身長差が今は大分縮まってきた。

 

東風の無差別格闘流の技はまた早乙女流とはまるで別の種類のものだった。

先手必勝の動である早乙女流に比べると、小野流は完全に静の方だ。

 

完全に受け身となり相手の力と気力を奪いながら、相手の自覚のない油断と隙を狙う。

攻撃を攻撃と感じさせずに相手の懐にすっと入り、相手の流れに沿うようにその攻撃の力の方向性を変えてしまう。

 

そんな中だと人は、たとえ指一本の力でも倒れてしまうのである。

まさに接骨院で人体の仕組みを知り尽くした人だからこその技とも言える。

 

それを乱馬はいつか自分の技として征服するつもりで、居を移してからもずっと天道道場に通い続けていた。

 

 

「やあ、高校一年にしてこれだけぼくを追い詰めてくるなんて大したもんだ」

 

組手後の緊張感が切れた中で、首に掛けたタオルの端で汗を拭いながら東風が嬉しそうに笑う。

けれどその言葉が少しも乱馬を喜ばせるものではない事は、互いに自覚を持っている。

中学に入学する頃から乱馬は勝負というものにおいて、東風以外の者に負けた事はない。

 

逆に言えば東風にだけはまだ一度も勝てていない。

それがどれだけ乱馬の闘志や成長となっているかは、東風自身も理解していた。

 

「先生」

「なんだい」

 

「・・・かすみさんとはいつ結婚するつもりなんだ?」

 

乱馬の質問を聞いた東風の顔が急激に赤く染まる。

勝負事や普段は穏やかな笑顔という『ポーカーフェイス』の東風であるが、かすみの名前が出てくると、途端にただの純情な若者となる。

 

「ど、どうかな・・・ぼっぼくはいつでもいいんだけど・・・かすみさんが」

「なんだよ」

「20過ぎるまで結婚はしたくないとかで・・・」

「そんなの先生の押しで何とでもなるんじゃねえのか?」

 

「お、押し!?押し・・・って乱馬くん」

 

純情な東風は完全に色々想像を巡らせてうろたえている。

ああ、これは。まだ当分期待出来そうにもないな、と乱馬は悟る。

学生鞄を肩に引っ掛けて、すたすたと道場の出口まで向かうとそれでもちゃんと振り返って、乱馬は道場と東風に一礼をした。

 

「ありがとうございました」

 

そうして顔を上げた時、乱馬ははっきりと東風に言った。

 

「先生、頼むからさっさと片付いてくれ。後が詰まってんだ」

 

くるりと自分に背を向けて去っていくその後ろ姿は、高校生らしからぬ芯の強さが見えた。

 

「・・・こりゃあ一本、取られたかな・・・」

 

東風は穏やかな笑いを崩して、少し苦い顔をした。

 

 

 

「乱馬、稽古はもういいの?今お茶出そうかと・・・」

 

渡り廊下で茶道具と和菓子の皿を乗せた盆を持つあかねと出くわした。

 

「うん。今日は終わった」

「そっか・・・」

 

既に制服から私服に着替えたあかねが目線を盆に落として迷うのを見た瞬間に、乱馬はひょいっと和菓子を摘まんで口に放り込む。

 

「あ・・・またお行儀の悪いことして」

「あかね、宿題教えてくれ」

 

もぐもぐと口を動かしながら図々しく頼む。

 

「教えてっていつも写すばっかりじゃない」

「宿題写させてくれ」

 

「あのね、高校受験の時もそれで苦労したくせにね」

「でもあかねが居たから受かったろ」

 

「あんた大学の時も私に勉強付き合わせる気?」

「うん、その気」

 

呆れかえった冷たい視線。

それでもあかねは絶対に自分を拒絶出来ない事を乱馬は知っている。

 

あかねは毎朝自分の代わりに群がる男たちを追い払ってくれる乱馬に対して、申し訳なさを感じているからだ。

図々しく接するのはその功労の特権でもあり、あかねにそれを負担に思わせない策略でもあった。

 

「あら、乱馬くん?あかね?お茶は?」

 

通りかかったかすみが二人の姿を見て声を掛ける。

 

「あ、お姉ちゃん・・・もうお稽古終わったみたいだから、これ代わりに東風先生のとこに持って行ってくれる?」

 

あかねは気を回したのか、かすみにそれを渡した。

 

「私、乱馬の宿題見なくちゃいけなくて」

「そう。分かったわ」

 

「お風呂ちゃんと入って来なさいよ。汗だくで部屋に入って来ないで」

「わーってるよ。すみませんかすみさん、お風呂借ります」

 

「ええ、もちろんよ。乱馬くんは家族同然なんだから遠慮しないで。いつでもどうぞ」

 

にこやかに答えたかすみが、盆を持って道場の方にゆっくりと歩いて行った。

 

 

 

「んじゃちょっと風呂借りてから行く」

 

東風がお茶を持っていく役割がかすみになった事に少しほっとしながら、乱馬はあかねを追い越して風呂場に向かおうとした。

 

 

「乱馬」

「なんだよ」

 

 

「今日、体育の授業の時・・・走ってる私の事見てたでしょう?」

 

 

ぴたりと乱馬は動きを止める。

 

 

「・・・うん、見てた」

「・・・あれ、なんで?」

 

普段は見ていても全く気が付かない鈍いあかねが、ふいに思いっきり自分の方を見てしまったから、遠くからでもばっちりと目が合ってしまった瞬間を思い出す。

 

 

 

「お前がすげー可愛くて見惚れてた」

「・・・え?」

 

 

 

ざわりと庭木が風で擦れる音がする。

 

 

 

 

「うそ。他の男子がおめーの事かぶりついて見ててさ。根ほり葉ほり聞かれてたから、あんなはねっかえりのお転婆娘のどこがいいんだって力説してた」

 

「・・・な!!」

 

振り返ってにかっと笑う。

顔を真っ赤にして怒っているような、いつものくだけた空気に安心したような、複雑な顔をしたあかねがそこに立っていた。

 

「じゃあ宿題よろしくなー」

 

ぱたぱたと廊下を走っていく時に「乱馬のばかー!!」と叫ぶあかねの声が聞こえた。

 

 

 

誤魔化さずにそのままで居たら。

お前はどんな顔をして、どんな風に思った?

 

 

そこまで待っている勇気が直前で消えてしまって、逃げてしまった。

 

 

そして乱馬はふと思う。

自分も東風を偉そうに責められる立場ではないなと。

 

 

 

 

終わり。

 


・あとがき・

原作の乱馬と違いはっきりとした態度であかねによりそっているのは、ずっと片思いが続いているということでもあり、幼い頃からの積み重ねもあり、を自然に書けないかなと色々考えながら。やたらシリアスになりそうな予感です。